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島の絆とは

島では、地域が活性化するためにはリーダーが必要です。そのリーダーの人たちが、自分たちがやらなければいけないという意識を持ってやってくれています。

ですのでここは、活気があります。どんな場所でもあることですが、ふつう役員の順番がきたら嫌だなあと思ったりすることがありますよね?けれどここでは「やる」という前提の上で生活している。ですから、そのエネルギーはやるとなったらぐわっと出ます。

 

地域が活性化していくためにはそういう人たちが要るんです。意識を持っている人がいなくてはならない。そうするとやった人間も、「やってよかったな」となるわけです。集団の中で褒められたら嬉しいですよね、私もです。そういうのが、まだ答志というところには残っているんです。そこが答志の良さです。

 

今でいうと共同。そんなことを言わなくてもここの人たちはやっている。脈々と受け継がれている。日本人は、そういうことを大事にしてきた。けれど、忘れてきているんですわ。僕も、伊勢の人間も。日本人は、皆で助け合っていた。昔は味噌がないとなったら、隣のおばちゃんの家に借りに行って、次の日お店が開いたら、またお味噌を返しに行ったりしていた。そのウチの味があった。

日本にはそういう時代が、確かにあったんですわ。

 

この島の家は、ドアが開けっ放しです。例えば赤ちゃんが家で泣くでしょ、その声を聞いて近所の人がよしよし、と抱いてくれるんです。そしてお母さんが忙しいと、誰かちょっと助けて、と声をかければ、近所の人が来てくれる。

 

それが脈々と、当たり前に受け継がれています。

(語り:答志小学校 石原校長先生)

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